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第94話 一日付き合って

作者: るるね
last update 公開日: 2026-04-16 17:55:01

 陽菜は、こんなにも落ち込んだ様子の鷹宮を見るのは、もしかすると初めてだったかもしれない。

 何度も何度も謝罪の言葉を口にする彼を見ているうちに、かえって陽菜のほうが申し訳ない気持ちになってしまった。

「本当に……私は大丈夫です……」

 どれだけそう言っても、きっと鷹宮には強がりにしか聞こえないのだろう。

陽菜は一度言葉を飲み込み、しばらくしてからそっと口を開いた。

「それなら……鷹宮さん。もし本当に申し訳ないと思っているなら、今日一日、私に付き合ってもらえませんか。……償いだと思って」

「……一日、付き合う?」

 陽菜の突然の申し出に、鷹宮は少し戸惑ったように目を瞬かせた。すぐには意味を飲み込めないようだった。

 彼が考えていたのは、もっと現実的な償いだったのだろう。

 陽菜が欲しいものを買うこと。

 あるいは、自分にできる範囲で与えられるものを差し出すこと。

 まさか、こんな願いを口にされるとは思っていなかったに違いない。

「だって、鷹宮さんってお仕事が大好きじゃないですか。だから……今日だけは仕事をしないで、私に付き合ってもらう。それなら、少しは鷹宮さんにとって罰になるかなって
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